IKK

ワイヤーについての基礎技術講座

 Push-Pullケーブル設計資料
1.ストローク
装置を正確且つ完全に作動させる為に必要な最大ストロークを確認の上、選定して下さい。
標準金具には、25、50、75、100@ストロークの4種類が用意されています。

2.許容最大荷重
PPの許容最大荷重は耐圧荷重と耐張荷重が異なる場合もあります。
即ち、同一サイズの場合でも、耐圧荷重(押し)は許容ストロークの増減に反比例して変化し、耐張荷重(引き)は常に最小ストローク(25mm)時の強度を保ちます。
従って、PPは可能な限り小さなストロークで使用するのが強度上有利です。

3.操作抵抗
PPをより有効に御使用頂く為、操作抵抗を小さくするよう配索設計時に御留意下さい。
操作抵抗はPPの総出げ角度に比例し、曲げ曲率に反比例して増大します。
従って、出来るだけ曲げ角度は少く、曲率は大きく設計して下さい。
荷重効率




4.バックラッシュ(無効ストローク)
PP操作時のストローク支点で生じるバックラッシュは、曲げ角度に比例し増大します。
これは精密な操作を必要とする場合に設計上考慮すべきファクターですが、超耐久性を有するPPは、使用期間中のバックラッシュを一定に保つ為、リンク機構のように多くのベアリング部があり、そのクリアランスが集積してバックラッシュが大きくなるのに比較して、著しく秀れています。
荷重効率

5.全長
端末金具の取付位置及びサイズによる許容最小曲げ半径を確認の上、所要長を決定して下さい。
この場合、荷重効率及び耐久性を増大させる為、可能な限り曲げ角度を小さく、曲げ半径を大きくして下さい。
また所要長さの測定は、針金またはひも等で配索状態を確認して頂ければ、より正確な測定が出来ます。
PPは御希望の長さで制作致しますので、全長を御指定下さい。尚、図中の「L」記号がPPの全長です。

6.最小曲げ半径
PPの許容最小曲げ半径はサイズにより異なります。
最小曲げ半径は、品質保証上許される限界値であり、曲げ半径は荷重効率に著しく影響を及ぼす為、可能な限り許容値の2倍以上で御使用になることを御奨めします。

7.耐寒・耐熱性
PPは各種機械的特性に秀れると共に、あらゆる使用条件を考慮し、広範囲の耐温度性も具備しています。
秀れた耐寒耐熱性は通常使用で想定しうる温度条件を完全にカバーしている為、気象条件の検討は不要です。
保証耐温度性:-40〜60度
なお、著しく高温で御使用になる場合は特別御注文により、耐熱性110度まで制作致します。
また、耐雰囲気温度の場合は更に20度高温まで使用可能です。

8.特別仕様品
用途により標準以外の特別仕様品が必要な場合は当社まで御相談下さい。
我国唯一のコントロールケーブル類総合一貫メーカーである弊社は、豊富な経験を基礎に、性能に秀れ、経済的なケーブルを御利用頂く為、全面協力の即応態勢が整っています。
例えば、長大ストローク金具、特殊形状金具はもとより、各種操作金具の長所を組合わせた複合型操作金具、その他用途に応じて特殊金具の設計制作も致します。

9.ケーブル設計上、取付けのお願い
PPケーブルの寿命をより永く使用していただくために、次の事項に注意して下さい。
  1. 保証インプット荷重内で使用して下さい。
  2. ケーブルストロークの範囲内でプッシュプルの操作をして下さい。
  3. ケーブルの取付部は、ガタ、ユルミのないように、しっかりと固定して下さい。
  4. ケーブルの揺動(スイベル)は均等になるように取付けて下さい。
  5. ケーブルを曲げる場合、ケーブルの取付部キャップに曲げ角度が、かからないようにし、キャップから100mm以上の直線部をとってから曲げて下さい。
  6. 曲げ角度はインナーサイズ毎の決められた最小曲げ半径以上にして配索して下さい。
  7. 曲げ回数はできるだけ少なくなるように配索して下さい。
  8. 人が踏んだり、物を置いたりする所をさけて配索して下さい。
  9. ケーブルは、エキゾーストやパイプやエンジンなどの温度の高いところに直接ジャケットが触れないように配索して下さい。雰囲気温度-30度〜80度内で使って下さい。
  10. 水が極力浸入しないように、取付けて下さい。


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